ウムの歴史-2 相反する要件の克服

コラム - ウムの歴史-2 相反する要件の克服

相反する要件の克服 – 熱と圧力のコントロール

合わせガラスは、ガラス2枚の間に中間膜を挟んで、高い熱や圧力をかけて作られます。
しかしながら、NCAPフィルムは液晶を使用しているために熱や圧力に敏感という特性があります。

NCAPフィルムを中間に挟んだ合わせガラスを作るためには、この相反する条件を調和させる技術が必要でした。
熱や圧力を極限まで低くしNCAPフィルムへの影響をミニマムに抑えながら、ガラス製品として均一な見た目と「透明/不透明」の切り替え動作を実現することは、当時としては至難のことでした。

合わせガラスとして実用性をもたせるためには、さらに大面積(約1m x 2.5m)で均一な仕上がりにする必要がありました。
この当時、液晶ディスプレイを使ったテレビのサイズがたったの数インチという時代でした。また、最終製品に電気を使用することから、専用電源や施工法の開発も行う必要があり、電気製品としての観点の開発要素も多岐にわたったのです。

ウムの歴史-3に続く

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